朝、いつものように起きていつものように朝ごはんを食べて、いつものように朝礼ミーティングをして山にあがる準備をして、、、
そんな中、辻さんの歯痛はリンパ腺を炎症させ、おまけに熱まで出して苦しんでいた。とりあえず、今日は1日部屋で寝ているとの事。心配だけど、何もしてあげられないし、、、
‘PWCまでに治れよ!’
いつもの様に準備はしたけど肝心の天気はご機嫌ななめ。こればっかりはしかないなぁ。
4日間連続でタスクが成立したが、今日は昼から雨が降ってきてキャンセル。
明日の為に今日はゆっくり休もう。
午前中は、昨日の雨のせいで湿度の多い雲行でおまけに高層雲もはりだし、とてもブラジルの空には見えなかった。しかしながら、テイクオフの風はいままでで一番良い風でした。
12:30 テイクオフゲート オープン
雲は相変わらず頭上にもくもくあって、ダミーで飛んでいる機体は毎秒0.05mで少しずつ上昇している様だ。上がりきっても、テイクオフからせいぜい100m。上がった先の事を考えると物足りないな。
30分で約140機がテイクオフしていった。俺、扇澤さん、川地さんはいつもの様にテイクオフスタッフの如くみんなが飛んで行くのを手伝っていた。とにかく渋いコンディションだけど飛ぶしかないみたい、、、
13:00 正一郎、テイクオフ。
今日は、またまた「南へ38km程飛んで行きなさい」タスク。
スタートゲートは、13:15、30、45の3回。
わたしは、いつもスタートパイロンまではすごく順調に行きます。
この日も、45分にきっちり切れました。
その後、川地選手とあと数機とで飛んでいて1ヶ所とても苦しい局面があったが、そこは機体性能のおかげでクリアーしたのにそのあとで風向きを見間違い、他のパイロットとさようならー、、、
「あほか!あれほど冷静に行けと言ったのに!」
自分ってこんなにわがままでコントロールし難いのか?
応援してくれた人には大変申し訳ないのですが、この失敗で順位は大転落、、、
12位から32位へ、、、
結果を求めて勝負したらだめなのはわかるけど、集中力が途切れた時って頭の中に結果がちらつくのだ。修行が足りん!
他の人はご存知の通り
◎優勝◎ 川地正孝選手 < Team aerotact Nova Krypton 25 >
表彰式での一言 「えー、優勝して大変嬉しいです。日本で見守ってくれているマイワイフに言いたいです。ふっちゃん、やったよー。俺がチャンピオンだー!愛しているよー!」だったと思うけど、、、ひゅーひゅー!
僕が思う勝因はマインドコントロールだと思う。冷静に的確な判断できる優れたパイロットだよ。ほんま。
○準優勝○ 扇澤郁選手 < Team aerotact Gin griders boomerang M >
扇澤さんは、川地さんと対照的(!?)でわりとホイホイ進んで行く人です。
今回、何度かいっしょになったけど「え?もう先進むの?」と、こっちが心配するぐらいテンポの速い人です。ワールドカップになったらもっと速くなるよ。あんまり先先行くと高度が低くなって上昇気流を探すのが難しくなる。失敗したらすぐランディングしてしまうよ。
3位は、ブラジルの人。
〇4位〇ドラゴン宮田歩選手 < イーデル TX‐4 >(ごめんなさい、あまり機体の事は聞いてないもので、、、)
今回、初めて色々話ししたけど結構ポジティブで熱い人です。去年から注目していますが、結果を見ての通りなかなかなものですよ。イントラ家業が忙しいみたいで今年はこの大会と日本選手権ぐらいしか出場できないみたいです。もったいないなぁ〜。
話しが前後しますが、3月11日(土曜日)に表彰式がありました。まず舞台に呼ばれたのは、「mm、m、みすぬまーのりこー!」女子1位、総合成績7位、スカイパーク宇都宮のおねいさま水沼典子さんが最初に舞台に呼ばれて会場はおおいに盛り上がりましたよ。彼女は、ジングライダースのブーメラン(競技用の機体)を操り、口数は少ない人だけど内に秘めた闘志と信念は良いものを持っています。これからが楽しみだな。
Pan America Cup、日本のすばらしさをまたまた世界にアピールできた良い試合でした。
前回、世界選手権では毎朝早くゴンドラ乗り場で並んで、まとまりのあるチーム体制で結果も出した。そしたらある日他の国の人達も僕達にならってか、朝早く来るようになった。今回も朝早くからバス乗り場に行って雲行をうかがいながらバスを待っていた。
日に日に同じような時間で来る選手が増えてきたりして、なんか世界に注目されているみたいだよ。いい感じ!
この調子でPWCももらっとこ!